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山形県で総合診療医を目指しています。日々の振り返りをご笑覧ください。

献本:治療11月号『病院にとっての在宅医療』

編集幹事の長野先生に献本頂きました!
在宅医療は診療所メインの業務であることが多いので、病院x在宅医療という目線は新鮮でした。この切り口で特集を組んだというだけでも流石だなと思います。

診療所で訪問診療をやっている身分からすると「そうだよねーわかるわかる!」という内容でした。
その中でも面白かったのが、血液疾患について。
輸血は診療所において相当ハードルの高い医療行為ではあります。現在働いている僻地だと輸血を出してくるにしても数時間以上かかりますし、保存や専用のルートなど考えなきゃいけないことがやまほどです。
しかし、外来でも血液疾患で輸血のために病院まで通い続けている患者さんがいるのも事実でした。
「そうか、輸血を在宅で出来ればよかったのか!」とちょっとしたアハ体験をこの記事から得ることができたのは、本当によかったです。

この特集のターゲットとしては、「在宅医療に興味がある病院医師」だったり「在宅医療にどう繋いでいいかわからない病院医師」なのかなと思っていました。
しかし、診療所で在宅をやっている医師でも見落としていたことに気づけるくらい幅広い内容を網羅した特集でもあります!
在宅医療に興味がある・やっている医師は是非手に取ってみてください!

(次号のインフォデミックも気になるし、治療は本当にツボを押さえた特集を組むなぁ)