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山形県で総合診療医を目指しています。日々の振り返りをご笑覧ください。

ワクチン接種が終わって思うこと

あっという間に7月が終わりました。なんだかバタバタしていてブログまで手が伸びておりませんでした。

8月1日を持って全10回にわたる当村の集団ワクチン接種が終了しました。いやぁながかった。
もちろん、この後も個別接種がチラチラ続くんですが少なくとも土日の仕事は一旦一区切りです。

デルタ株が流行を見せる今でも、ワクチン接種はやはり重要な立ち位置を確立しています。今までのコロナウイルスに対する有効性と同等かは分かりませんが、それでもワクチン接種を終了している方ではデルタ株による重症化は防げるのではないかと予想されています。(もちろん手洗い・マスク・3密避けるはマストで継続です!)
なので、このブログを読んでいる方には是非ともワクチン接種を受けて欲しいし、引き続きワクチン接種に協力していくつもりです。

 

しかし、ワクチンの集団接種も大変です。
500-600人を一気に進めるためには、
 ・会場の確保
 ・椅子や導線の準備
 ・駐車場〜会場の案内係の手配
 ・接種、接種後の書類処理できる人の手配
などなど、ともかく一大事業です。これを全国の市町村で同時に進めてるっていうんだからすごい規模ですよね。

 

確保された人員側としては、ともかく休みがなかった。
土日が片方しかないのでほぼ週6勤務。「問診だけだからそんなでもないよなー」とか思っていましたが、地味に精神力が削られていたことにようやく気づいたのがここ数日くらいのことです。集団接種が終わって気持ちが切れたのかな、やっぱり気を張って頑張っていたんだと思います。

ワクチン接種は心配だと思います。そりゃそうです、未知のウイルスに未知のワクチン。ニュースでもおっかないことを流しているし、周りでも不安の声が聞こえてくる。そんな中で「接種する?しない?」と言われたら「少し様子見せてください」と言いたくなるでしょう。

けど、猶予がないんです。ワクチンの使用期限や接種時の制限(超マイナスで保存→解凍したら保存できなくなる)があるため、ともかく集団接種で受けてもらうしかない。そのための人手も限度いっぱいでやってるので、これ以上の猶予を持って確保できないんです。

心身疲労するくらい接種頑張りました。おかげで当村だけでいえば約9割の方に接種を受けてもらうことができました。役場の皆様、診療所の皆様、何よりも受けることを決めてくれた村民の皆様に心から感謝しています。
裏で多くのスタッフ・職員が汗を流して頑張ってます。流行が進む中、あなたの安全を確保するための重要な戦略がワクチンです。
多くの方に接種を受けていただきたいと、心から願っています。