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山形県で総合診療医を目指しています。日々の振り返りをご笑覧ください。

COVID19日記5:取り組みが紹介されました

全国的にだいぶ収束してきた感じはあります。
村もようやく落ち着いてきましたが、いつになったら深呼吸していいのか村民はまだ探り探りという印象です。
個人的には第2波の対策を各方面巻き込みながら進んでいます。
PPEとスワブで第1波を乗り切り、キーボードと肩こりと共に第2波に備える感じです。

 

さて、村での取り組みを地方紙に取り上げてもらいました。
https://www.yamagata-np.jp/news/202005/21/kj_2020052100490.php

第1波を適切に乗り切るために、個人レベルでできることはそんなに多くないのはご存知の通りです。
手洗いをする・うがいをする・風邪を広げないようにする、以上。
でも、インターネットの拡大や連日のワイドショーで日本全体が情報過多になってしまい、必要な個人の取り組みもなんだかぼやけてしまっているように見えました。

すでに日本赤十字社や諏訪中央病院から素敵な資料が提供されていたのですが、これはあくまでもインターネットの中に飛び込み積極的に探した人が得られる情報です。
テレビを見る・新聞を読む・隣近所と話をするのが情報源の村民には届かない領域でした。

 

新型コロナウイルス感染症という側面だけでなく、不安・差別という側面もあるということを以前のエントリーで書きました。
不安や差別が生まれる原因は数多くありますが、その中の一つに「情報のギャップ」があると思います。
このギャップを埋めることでみんながある程度同じ方向を向けるようになり、不安や差別に一丸となって対抗することができる。
そのために、年齢を問わず村民に一定の情報を提供する必要があると考えました。

こういった経緯で生まれたのがこのパンフレットです。役場も協力も得て、全世帯に配布することができました。
インターネットへのアクセシビリティを考えると村にとっては配布した方が間違いないという判断です。

ともかく新型コロナウイルスを乗り切るために何が必要か、色々考えた結果の方略でした。
目立ちたいとか業績にしたいとかやましい思いは一切ない活動を認めてもらえたのは大変ありがたいです。
この方略があっていたのかどうかはわかりませんが、誰かのために有用だったと信じたいところです。

 

おまけ)
実はこのパンフレットをもとにyoutubeも作ってもらっていました。
友人のチャンネルで投稿されています。
https://youtu.be/O5JLxa8FUPE