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山形県で総合診療医を目指しています。日々の振り返りをご笑覧ください。

DAPTをいつまで続けるか

DAPTをいつまで続けるか改めて考えてみました。
 
AMIでステント留置後に抗血小板薬を2剤内服させることが再発を防ぐのは有名な話。
抗血小板薬は高齢者の3種の神器レベルで使用頻度の高い薬です。
 
一方、超高齢者にもDAPTが継続されている例も見受けられるので改めて自分の中の基準を整理してみます。
二次資料レベルで十分なbackground questionなので、UPtoDateに教えてもらいましょう。
 
ポイントとしては以下の通り
・出血リスクがない/1年以内に手術の予定がない人はステント挿入後6-12ヶ月のDAPTが推奨される
(クロピドグレル75mg+アスピリン75-100mg)
・出血リスクあり/虚血リスクが高い人は、アスピリン+チカグレロールを3ヶ月
・DAPTを行ったあとはアスピリン単剤にするか検討する(DAPTスコアを参考に)。問題ない患者は更に18ヶ月DAPTを継続する
 
DAPTスコアというものもあるんですね。
 
外来のセッティングではDAPTスコアでよさそうですが、日本人に適応するには注意が必要との追記あり。同ガイドラインには下記のような図で提案されていました。ここでの出血リスクはひとまずHAS-BLEDスコアでよさそうでした。
 
 
やはりなんとなーくDAPTは続けないほうがよさそうです。
じゃあ単剤を中止にするためにはどういう基準があるか、ここについてはforeground questionになりそうなのでまたの機会に考えたいと思います。
私見ですが最後まで続ける薬じゃないとは思うんですよね。もう少し根拠を煮詰めないといけません)
 
まとめ
・DAPTは6ヶ月で再検討、その後は単剤切り替えしてよい
・続けるならアスピリン
・バイアスピリン単剤の中止については言及されていない