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山形県で総合診療医を目指しています。日々の振り返りをご笑覧ください。

PC認定医を目指して①

来年度、受験資格が整うのでプライマリ・ケア認定医を受ける準備をはじめました。

ググってもあまり経験談がみつからないので、誰かの参考になればと思い記録してみます。

 

・そもそも認定医がいるのか

詳しく調べていませんが、専門医が始まる前から頑張っておられた医師にハードルを下げながら資格認定するために始まったのではないかと思われます。

じゃあ、専門医の育成が少しずつ始まっている現状ではどんな位置づけなのか。あくまで私見を書くと、

①専門医を受けられない人のため:自治医大や地域枠の影響で総合診療専門医を取得できない人が指導医資格を得るために代替として目指す

②在野で頑張っておられる先生にとってもらうため:これから開業する人もいるだろうから、まだニーズはある

上記2点かなと思います。

専門医に乗れなかった自分としては大変ありがたい制度ですが、どれだけ利用されているか気になるところです。まだまだ専門医を育てる土壌は不足しており、認定医を取得することで専門医育成に前向きな人が増えてくれることが学会からのメッセージなのかなと思ってます。

 

・受験内容

ポートフォリオ6本と筆記試験です。

以前の筆記試験はマルチプルチョイスと自由記載の混合だったようですが、昨年度の要項を確認するとすべてマルチプルチョイスになっているようです。

内容も専門医試験と一緒なので、専門医試験の対策をしておくのがよさそうと判断しました。

ポートフォリオの6領域も一応触れつつ、参考になりそうなエントリーも並べてみます(総合診療専門医準拠)

・成人長期(5 ヶ月以上)観察例 1例:ここは色々当てはまります(複雑な健康問題への対応/継続的な医療・ケア/患者中心の医療/家族志向型ケア/生活習慣病/高齢者)
・成人救急症例 1例:救急医療
・小児・思春期症例 1例:幼少児・思春期のケア
・定期訪問診療または往診症例、あるいは在宅連携症例 1例:これは認定医のみのエントリーです。医療連携のエントリーが入るかもしれません。
・地域保健福祉活動または医療者教育実践事例 1例:研究と教育/医療・介護の連携/保健・介護・福祉事業への参画
 ここらへんのルーブリックを確認しながら作成していくのがよさそうです。どれも実臨床で絡んでくる要素ですし、今後ポートフォリオを指導する身分になるのであれば書いて損はないはずです。あと、経験時期の縛りがないのが地味に嬉しい。
 
ハードルは低すぎず高すぎず、という印象です。
受験勉強を進める中でもう少し役に立つ情報を出していければと思います。