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山形県で総合診療医を目指しています。日々の振り返りをご笑覧ください。

ポリファーマシー:高血圧

2/20、恒例のポリファーマシー勉強会です。
今回は「高血圧」がテーマでした。
講義→症例検討①→症例検討②という、おなじみの構成です。

ポイントとしては、
・降圧薬は単剤じゃなく、混ぜて使うほうがいいかも
・生活指導を粘り強く続けよう
・薬剤性高血圧(NSAIDs、偽性アルドステロン症)に注意
・ポリファーマシーの陰に信念対立あり

生活習慣病は国民の認知度も非常に上がっていますが、一方でコントロール目標を達成しきれていない問題もあります。
ただ内服をすれば下がるってわけでもないのが難しいとこですよね。

また、「内服をしている=自己コントロールできている=健康を維持している」という解釈モデルがある場合、減薬したら?の一言が逆に相手を傷つけてしまう場合もあります。
馴染み深い疾患への薬であればあるほど、それぞれのナラティブができあがっていく。
一律に減らせばいいってもんじゃないわけですよ。

信念対立アプローチはそんな会話のちぐはぐを理解するのに良いツールだと思います。
「携帯電話のプラン設定」とか「インターネットの接続」とかで、私はこのちぐはぐを実感します。

諦めずにかかわり続けること・対話をつづけること・職種をつないで皆でかかわること。
勉強会を通じて沢山の方に伝わるよう、これからも頑張っていきます!