村での勤務が始まり、久々の外来業務を行っております。
糖尿病の治療薬の名前が出てこなかったり、ワーファリンの治療域を忘れていたりとブランクをひしひしと感じております。
さて、そんな外来業務から振り返りです。
高齢女性が定期処方をもらいに来たのですが、芍薬甘草湯の頓用を長期内服しておりました。
ぱっと頭に浮かんだのは「この頓服を長期で飲む必要があるのか?」でした。
その疑問に引っ張られて女性を質問づめにしてしまい……、「いいからいつものクスリをください」で外来は終了となりました。
長期内服すべきか?と疑問に感じるのはいいと思うのですが、その後の対応がまずったなぁと思っています。
おそらく前のめりに聞き出そうとする自分に、尋問されているような気持ちになったのではないでしょうか。
また、芍薬甘草湯の代案をぱっと提示できなかったのも心残りです。
本日の臨床サポートを読んでみると、こむら返りも奥が深いことがわかりました。
印象に残ったところを抜粋。
・英語でmuscle cramps
・原因は多岐に及んでおり、様々な疾患が鑑別にあがること
・発症機序は不明。
・治療薬は様々あるが。データは限られている。
そこからも抜粋。
・ふくらはぎのマッサージへの十分なエビデンスはない。
・キニーネを使用することもあるが、本当に必要な時を判断する必要がある。
・ナフチドロフリル、ジルチアゼム、ビタミンBが効果あるかもしれない。
結構困っている人は多いですが、これという治療が確立されていないことが伝わってきました。
無理にマッサージをすすめるべきじゃない、というのが目からウロコです。
もし次お会いできたら、尋問にならないようにお聞きしよう。
まだ雪が降る夜にそんなことを思いました。