3月22日でひとまず今年度の勤務は終了となりました。
1年間、緩和ケアに携わって思ったことをつらつら書いていきます。
4月当初に掲げていた目標は下記だったようです。
認定医の症例PF6本を作る
緩和ケアの症例PF20本を作る
患者さんに寄り添う性格に作り変える
院内勉強会への参加(研修医・内科・漢方)
指導医講習会を受けておく
論文読み月10本頑張る
PFに関しては、結局取得できるのが2年後というのがわかり春〜夏くらいで気持ちが折れてしまったのを思い出します。
やはり締切が近づかないとやる気がでない。
漢方勉強会は中止になっており、時間の空いたところで研修医の勉強会にはちょこちょこと参加することはできました。
指導医講習会は申請していなかったのですが、今年度から参加している勉強会に併設されていたので偶然にも達成。
論文読み月10本は達成しました! これは1年かけて頑張れたと胸をはれます。
おかげで英語を読む速度は上がった気がしました。(あくまで気分だけですが)
こちらについては来年度も継続していきたいですね。
さて、最重要課題である「患者さんに寄り添う性格に作り変える」についてです。
そもそもこの目標を掲げた背景には、前勤務地が忙しく自分の思うような=患者さんに優しい診療が取れなかったという苦い体験がありました。
それをなんとかしたくて緩和ケアに一年身をおいてみたわけです。
結論を先に言うと、面談や回診・救急外来においてもこの1年で患者さんに怒鳴ったり切れたりすることはありませんでした(もともと少ないけど)。
一方で、患者さんと話している時に陰性感情を抱いてしまう瞬間は間違いなく存在することもわかりました。
人に優しくなる=人に陰性感情を抱かなくなる、だと思っていました。
残念ながら人間というのはそう都合よくできてはいなかったようです。緩和ケア医として勤務している間、何回も陰性感情を抱くことがありました。
しかし、昨年と大きく違ったのはそんな感情を抱いた時にもその人を慮れるかどうかです。
感情をまっすぐぶつけることが全て正しいわけではなく、ましてや陰性感情をぶつけるべき局面はそんなに多くありません。
自分の中で陰性感情を自覚しながら、それを置いといて接することができるようになった。当初イメージしていた「患者さんに寄り添う性格」と一致しているのか悩ましいところですが、少なくとも陰性感情に身を任せて患者さんを突き放すようなことはしなくなりました。
これを大事な成長と捉えて、次の一年にまたつなげていきたいと思います。
来週からは診療所勤務。
何が待っているのか、期待と不安でいっぱいな小春日和でした。