YAMAGATAxGP

山形県で総合診療医を目指しています。日々の振り返りをご笑覧ください。

ポリファーマシー便秘編 やってみた。

さて、先週木曜日に勉強会を新庄市で開催してきました。
今回も30名ほどの参加者に来て頂き、テーブルトークに花が咲きました。

参加している職種がケアマネ、看護師、栄養士、薬剤師、医師と多様でした。
職場のセッティングも施設や訪問、精神科病院など様々でしたが、みんな便秘で悩んでいることには変わりません。
職種が多様なぶん、薬の調整だけではなく生活指導・非薬物療法まで話題が及びました。

便秘ってここが難しいところだと思います。
「便秘しました」「はいお薬」「治りました」
…では本当の解決にはならない。

加齢変化の中で、どうしても腸蠕動の低下はきたします。
「自分ができなくなってくること」を認めることは、老いを認めることです。
口では「もう年だからね〜」なんて言っているヒトほど、加齢変化に伴う症状を認めたがらない気がします。

できないこと・できなくなることを認めた上で、そのヒトのQOLをどう上げるのか。
結局患者さんと話し合いながら落とし所を探していく。
認知行動療法・合意形成がキモだと考えていますが…難しいところです。

とりあえず、「はいセンノシド」だけはやめてもらいたいと思いました。