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山形県で総合診療医を目指しています。日々の振り返りをご笑覧ください。

新天地の1ヶ月

あっという間に4月も終わりに差し掛かりました。
怒涛のように過ぎ去った日々を忘れないように記載しておこうと思います。

4月から久しぶりに入院管理のある病院に赴任しました。
そこそこ他診療科もあるけど、集中管理とかマイナー科の常勤はいない、ちょっと大きめの僻地病院という感じです。
そんな病院で内科(総合診療)として勤務しています。

じゃあどんな仕事をしているかと言えば、ひたっすらファーストタッチです。
近隣の診療所から紹介されてくる人・心配になって受診する人・救急車で運ばれてくる人、様々な人に「はじめまして」を言い続けた1ヶ月だったように感じます。
患者さんの多い日はアドレナリンが出過ぎて、帰ってくると頭がぼーっと動かないような時間も多かったですが、少しずつ慣れてきているのではないでしょうか。

この病院に来たときに、「総合診療を実践!教育のベースを作るぞ!」と結構気合が入っていたのを思い出します。
実践という意味では、自分の手の届く範囲内でそれなりにやれているんじゃないかなーというのが感想です。「困った時にはまず総合診療」という感じでもっと院内外に認知されてくれるといいなぁと思っています。

しかし、教育のベース作りというのはやっぱりすぐに作れるわけじゃないですね。
制度だったり受け入れるための院内整備だったり、ここは時間をかけていくしかないかなと思っています。短気な性格なので思ったら即行動!したいところではあるんですが……、ここは新規参入者として粘り強くチャンスを作っていくに尽きそうです。

あとは、地域特性の差も少しずつ感じています。明確に違うのは「施設でどこまで見るか?」というところでしょうか。
前任地は病院がないところだったので、特老でも相当の医療行為まで踏み込んで対応していました。しかし、現病院のある地域はやっぱり病院があることだったりそこの嘱託医の方針もあったりして、医療行為にあまり踏み込んでいない施設の方が多いのかなというのが印象です。
(まだ施設内を見学していないのであくまで私見に過ぎませんが)
それを悪いというわけではなくて、そういう地域特性の中でどうやって病院ー施設で連携していくか?というところだと思うんですよね。
病院も施設も「誰かが最期まで幸せに過ごせること」という最終的には同じ目標を抱いているはずです。地域の人々が安心して幸せに暮らすために、病院側にいる人間としてどうアクションしていけばいいのか? 
少し時間をかけて、じっくり問題点と解決策を練っていきたいなーと思った1ヶ月でした。

大変なこともあるけど、個人的にはやりがいを持って働けてます。
アドレナリンの放出量が多いので、燃え尽きないようにだけ気をつけながら引き続き楽しんでい期待ですね。