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山形県で総合診療医を目指しています。日々の振り返りをご笑覧ください。

Yooc!追いコンから思うこと

ここ数年、大学生と「大学の中で学べないことを学ぼう」というテーマでYooc!というサークル活動を行っています。
先日、このYooc!に6年間参加してくれた卒業生の追いコンがあったんですが、この会を通して思うところがあったので徒然に記録しておこうと思います。

 

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彼女は本当に6年間、月1回のサークル活動にほぼ全参加してくれていました。
特に大会もなければ成し遂げる目標もないサークルなので、その時・その年ごとに内容は様々だったと思います。
そんな6年間参加した日々を振り返って、彼女は最終プレゼンでこんなことを語ってくれました。

 

「自分の考えを言語化して他の人と交流することで、自分の考えの狭さを知ることができたし多くの考えに触れて視野を広げることができた」

「医者としてというよりも、1人の人間としてやりたいことを探していきたい」

 

この言葉を聞いたときに、まるで自分の胸の中から出てきた言葉のように感じました。
そうなんだよ、そういうことを伝えたかったんだよ。

とは言っても、上記をテーマとして取り上げた記憶はありません。
もしかすると様々なテーマで一緒に学びながら、ことある度に自分の言葉の節々から何かを感じてくれていたのでしょうか。
そして、届いた思いが自分の大事していることと共通しているとは!

6年間交流する中で自分の蒔いた種が、彼女に届いて何かの芽を出している。
教育者を自称するのは大変おごがましいですが、自分から若者へ何かバトンをつなげた瞬間を垣間見た気がしました。これほど教育に携わる者として幸せなことはないなーと、ちょっと目頭が熱くなってしまいました。

 

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自分もまだまだ学んでいくべきだしそのモチベーションも失ってはいないのですが、少しずつ次の世代にバトンを渡していく年齢になってきているのを感じています。
それは決してマイナスではなくて、一緒に学び合うことを通じて自分が生きていた証を次世代に残していけるという幸せなのではないかなーと感じた夜でした。

卒業生を送りながら、来月からも次世代の若者と一緒に学び合っていきたいと思います。