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山形県で総合診療医を目指しています。日々の振り返りをご笑覧ください。

終末期ケア研修会を開催しました

ダブルヘッダーの後半です。
現在勤務する地域は医療過疎が続いており、なかなか在宅や施設での看取りもままならない状況が聞こえてくる地域です。
とはいえ、面積がそれなりに広い地方なのでそれぞれの自治体で何をしているのかは不透明な状況でした。
COVID-19流行が落ち着いている今のうちに、対面で研修会を行って看取りの状況を情報共有しようぜ!という企画です。
 
前半は自分が講師として看取りの事例を共有しました。
自治体の中のリソースだけで在宅医療を賄えなかったため、自治体の外のリソースに依頼して在宅看取りまで関わった事例です。
早期からACPを繰り返したこと、在宅だからこそ早期の緩和ケアを意識したこと、多職種で関わり+できるツールで情報共有を密に行ったことなどをTipsとして紹介しました。
人前でCOVID-19以外のことを話すのは本当に久々でした。
 
後半は参加者同士の情報交換会。
自治体の取り組みを紹介してもらったり、自分の経験から困ったことなどを共有しました。
まさかあそこの町でこんな取り組みをしていたとは!とか、「その節は本当にありがとうございました」という予想外の感謝など、いい感じにごちゃ混ぜからの多様な意見が出てきた感触でした。
 
感染状況に気を配りながらですが、オンサイトならではの空気感とかライブ感はやはり代え難いメリットですね。
また、参加者多数だったので急遽オンラインで中継も行いました。敏腕テクニカルサポートのおかげではありますが、やってやれないことはないんだ!という経験もできてよかったです。
 
終末期ケアは多職種で関わることがマストだと個人的には思っています。
横のつながりをどんどん増やしていけるよう、引き続き活動していきたいと思います。