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山形県で総合診療医を目指しています。日々の振り返りをご笑覧ください。

緩和ケア研修中

総合診療を名乗りたい私ですが、この1年は緩和医療科に属しています。 


「総合診療、やってないやん!」というツッコミ、ありがとうございます。

これでも総合診療医として自分に役立つと思って選んだつもりです。 

私は卒業したJ大学の都合で、初期研修後の3年間、へき地支援をしていました。この田舎生活から総合診療をon the jobで学ばせて頂いたわけですが、それはまたどこかで書きたいと思います。
 さて、田舎でエンジョイしていた私に「H30年度は後期研修でよろしく」と人事が下りました。

この後期研修は通常の医師と若干意味が異なります。

普通なら、自分の専門を伸ばすために研修プログラムに登録し3-4年間専門研修を行うのが後期研修です。 


我々J大学の場合。
 「県内のどっかで1年勉強してきていいぞ〜」 
「研修プログラム入っていいすか!」
 「いいけど来年は田舎だぞ〜」 
「(プログラム完走できないじゃん…)」

…くらいの後期研修です。 


さて、1年間好きに勉強する時間をもらいました。県外はアウトなので県内限定です。
 救急やってみようか、いや内科勉強し直すのもありか。1年だけ総合診療部を体感してみる? 
色々血迷った挙句、一時期はT芸術工科大の地域おこしコースに再入学を真剣に考えてました。(結局止められました) 

そんな中、自分の診療を振り返って「できなかった思い出」に気づきました。
 がんの終末期、そして看取りです。
 研修医の時に1ヶ月だけ回った緩和ケアを頼りに3年間我流でやってきましたが、「本当にこれでよかったのか?」がずっと付きまとっていました。

これから高齢者は増え、がん患者も田舎にだって沢山増えます。

地域で終末期までしっかり診てあげられるようになりたい…!

…ということで、緩和医療科で勉強させてもらっているのでした。 


まだ4ヶ月しか経ってませんが、濃密な経験を積ませて頂いてます。 
そしてビックリしたのは、在宅連携や家族ケア・医療資源の調整やスタッフ間の調整など、自分の総合診療医としてのレベルアップにも繋がっていることです。
 総合診療×緩和ケア、アリでした。 
まだ研修中の身ですので、もう少し自分で実行してからまた言語化できればいいなと思います。