専門医キコーが成立して2年、今年も後期研修のマッチングが始まりました。
総合診療の後期研修希望は188人。昨年よりも増えてちょっとうれしいです。
SNSを眺めていると、どんどん後期研修プログラムの紹介が流れてきます。
それぞれのプログラムで総合診療医を頑張って育てようという気合を感じる文章でSNSは賑わっています。
凄いなぁとも思いつつ、レッドオーシャンの到来を肌で感じるようになりました。
「総合診療✕◯◯」という謳い文句が増えているのも、それぞれのプログラムがブルーオーシャンを切り開こうと工夫している証拠なのかもしれません。
いやいや、たった188人の後期研修医を取り合ってる時点でレッドオーシャンですよ。なかなか熾烈です。
補足入れておきましょう。
そういう意味で「総合診療✕〇〇」戦略はレッドオーシャンなんですよね。
パイが188人と限られている市場の中で戦っているわけですから。いくら差別化しようとしても、「総合診療のスタッフがほしい」という目的が共通する以上、レッドオーシャンの戦いを挑んでいるわけです。
山形県の総合診療が同じ土俵で戦うのはひっじょーに分が悪い。
こうなってくると、総合診療の後期研修医を確保するという目標から考え直す必要がありそうです。
この目線で考えるにあたり、参考になるのがやまと在宅診療所登米の取り組みです。
地域医療に強い薬剤師を育てる短期プログラム。
人手の足りない東北地方ではやっぱりコメディカルに総合診療マインドを持ってもらう戦略が合いそうです。
ブルーオーシャンはどこなのか。
その先に山形県民の幸せな人生は待っているのか。
探りながら迷いながら切り開けるといいなぁ、と思う冬の日でした。