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山形県で総合診療医を目指しています。日々の振り返りをご笑覧ください。

大学院報告① 論文作成で助けてくれたフリーソフト

4月から大学院に入学しました。
数年前の自分ならびっくりする勢いで博士論文のための研究を進めています。
指導に当たってくれる所属講座の教授・講師の先生のおかげです、本当に感謝しています。

自分は地方職員の身分で通っているため、勉学にかかる費用は全てお小遣いか家計の捻出で賄っています。
そうなると、できるだけ費用をかけずに論文を進めたい。
ここ2ヶ月で大変お世話になったツールを書いていきたいと思います。

 

 

Pubmed

巨人の肩の上に乗る、なんて格言もある通り、ともかく先行研究を調べることが第一です。
無料で使える・収載雑誌数は世界一・advanced searchのエンジンは優秀と三拍子揃ったPubmedを使わない手はありません。
この検索機能に慣れてしまうと、google scholarではやや物足りなくなってしまいます。
ともかくPubmedと仲良くなりましょう。

 

Zotero

調べた文献を整理する+引用を作るというのは手作業では到底難しいです。
MendeleyやEndnoteなどありますが、自分は無料+コミュニティサポートが賑やかなZoteroを使っています。
Google chrome経由でワンクリックで保存できる+リファレンスをワンクリックで作れるのは大変便利です。
問題はwordでしかこのリファレンスが作れないところだったのですが…こちらは後述します。

 

③deepL翻訳

英語で読めるのがベストです。そして英語で読む練習は日々欠かせません。
しかし、時間がない中で数百件のヒット論文をチェックするのは大変です。
google翻訳はワンタッチで日本語にできますが、ちょっと日本語に不自由なとこがあります。
その点、無料で使えるdeepL翻訳は優秀です。アプリをDLしていればショートカット1発で流暢な日本語にしてくれます。
(もちろん原文をあたって齟齬がないかチェックして!)
英語のハードルが少し下がるだけでも作業速度が断然違いました。

 

LibreOffice

論文投稿を考えると、やはりMicrosoft Wordが便利です。
行数番号を振る機能はもちろん、word形式で提出する機会も多いです。
これまではmac純正のpagesにword変換機能があるので粘っていましたが、やはり文字ずれが気になる。何よりも文献管理ソフトのZoteroの参考文献を付ける機能が使えません。
オンライン版wordは動きがもっさりしてるし、ネット環境がないと作業できないし、リファレンス機能もつけられないし……。
そこで思いついたのが、フリーソフトのword であるOpenOfficeです。今はLibreOfficeというみたいですね。
これならword形式を大きく崩さずに入力できるし、Zoteroの連携も取れます。
今のところ順調に機能しており、これならMicrosoftに課金せずにいけそうです。

 

終わりに

何より思ったのは、「やらなきゃいけない環境」に追い込まれて脳味噌フル回転すると人間は色々思いつくんだな,ということです。
以前から研究に興味はあったけど飛び込む理由とか後押しがなく、手を出さずにいました。
大学院に入学したことで尻に火がついてやるようになった、それだけなんですが個人的には大きな進歩です。
まだまだ続く大学院生活がどうなっていくのか、To Be Continuedとしておこうと思います。